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信州・安曇野 おぐらやま農場は、‘‘いのちと心をつなぐ農産物づくり‘‘ を目標に、土着微生物・植物有用菌が土作りの主役(化学肥料・除草剤は使っていません)です。ネットショップでは無農薬栽培のトマトジュース、低農薬栽培のりんご・ももなどの果物ジュース(標準使用の3分の1以下)、を紹介しています。
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炭素循環農法転換中です

炭素循環農法転換中です

農法の紹介については「炭素循環農法」で検索していただけば、ものすごい内容のホームページがありますから、是非そちらを訪ねてみてください。簡単に投げ出したくなったら、きっと今の自分にはまだ必要でないということかもしれません。

http://freett.com/tenuki/etc/home.html

ここではおぐらやま農場の園主、松村がこの農法とどう関わってきたかを振り返ってみたいと思います。

根拠のない確信

おぐらやま農場が全面的に<炭素循環農法>へ転換を始めたのは2010年シーズンからでした。2009年秋にこの農法のことを知り、内容について詳しく書かれているウェブサイトを読んでいくうちに、「これは自分のことだ。僕が本当にやりたかったことはこのことだったのかもしれない」という根拠のない確信が湧き上がってきました。

根拠のない確信というものほど厄介なものはありません。結婚相手を決める時も、自分の仕事や暮らしていく場所を決める時も、これが出てきたときはそれに従わざるを得ないのです。そして一年目から全面転換の開始です。テストとかちょっとやってみてとか、そういうことができないのが私の短所でもあります。こうと決まれば全力投球。直球勝負です。

一般的に肥料と言われるものを使わないで、窒素分がごく少量のモミガラ・木の皮と、それよりは窒素分が多いけれど毎日少しずつ薄い散布量でしかまかないキノコ廃菌床を炭素資材として散布し、軽く土と混ぜるということを地道に続けてきたわけです。しかしウェブサイトにも書いてあるし実践者交流会でも話されることですが、一年目からすぐに結果がでるということはごく稀なケース。当然おぐらやま農場の果樹園も減収となりました。

うまくいかないからそこで起こっていることを観察

「炭素資材を撒き、それを土と混ぜる」という仕事が増えているのに減収になってしまうという最初に必ずといっていいほど突き当たる現実は、この農法へ取り組む実践者をふるいにかけていると言ってもいいでしょう。しかし最初からうまくいかないから、ここでなにが起こっているのか観察しようとする力を育ててくれるのです。

一年目は玉ねぎが大きくなりませんでした。しかしいつもの年よりも明らかに腐り玉ねぎが少なく、実の締まった美味しいものが取れました。にんにくも同じ傾向でしたが、収穫した時の根っこの量が例年よりもぐっと増えていることに気づきました。今考えれば、もっと収穫時期を遅らせてもよかったのかもしれません。りんごも桃も全体的に小ぶりでした。こちらは味の変化はよくわかりませんでした。が、ただ単に栄養不足(窒素不足)の状態でもないようなのです。翌年の花の元になる花芽の成長がなぜか良いのです。ただ単に栄養不足ならこうはなりません。

土の団粒化が表すこと

どうして1年目がすぎた時に「もうやめた」とならなかったか、それは土の団粒化が目に見えて変わってきたからに他なりません。棒を畑に突き刺して、何センチぐらい入っていくかを確かめます。これが半年たった頃には50センチを越え、1メートル近く入っていくところも出てきました。炭素資材を微生物たちがエサとして分解し始めると、粘っぽいものをだして周りとくっついて行くのですが、それが団粒化と呼ばれる現象です。この変化が確実に現れてきたので、途中で止められなくなったというわけです。団粒化が進むということは、土の奥深くまで空気がはいって行くということですから、さらに微細物たちが土の奥深くまで生息することができるようになる。植物の根がさらに奥深くまで根を伸ばしていくことができる。そう言ったいい循環が起こり始めているのが見えてきたのです。

美味しい作物・腐らない作物

2年目の人参は、明らかに味が良くなりました。玉ねぎは味もいいし1年目より大きくなりました。桃の出来栄えも玉のび、食味とも、10年間やってきてこれまでで一番いいんじゃないかと思えるものになりました。桃畑の葉っぱは、例年はモモハモグリガという虫に食べられて、秋口にはボロボロになってくるのですが、全然食害が広がらないのです。テカテカと光っている様子を見ると、これはもう農薬は必要ないなという感じになっており、秋の散布はやめてしまいました。
人参は収穫してから人参洗い機で水洗いしたあと、ビニール袋のなかにいれて乾燥防止として保存するのですが、12月中旬に収穫したものが2月おわりにまだピンピンしています。腐れてくるものが全くありません。食味と保存状態とが大きく改善されてきて、だんだん手応えをつかみ始めています。

大切なことは継続

食味や保存が良くなってきたことがだんだんわかってきましたが、これでお終いではなく、炭素循環の名のとおり、循環し続けるものですから、微生物たちに餌をやりつづけなければならないのがこの農法。サボることは微生物たちを餓死させて、それらが腐敗してしまうことを意味します。炭素資材の確保、その段取り、そして散布、土と混ぜる。これの繰り返しがひたすら続いていきます。私がこの仕事をする前は酪農現場で牛の世話をする毎日でやはり毎日餌をやり、乳を搾ってやらなければならなかったのと、本質的には何ら変わらない営みがあるのです。「微生物を飼う」ことが我ら百姓の一番大事な仕事。3年目の畑の変化をまた楽しみにしていきたいと思います。

今は「転換中」の作物と呼びます。

今はまだ「炭素循環農法転換中」の農産物です。果樹園でも農薬散布が必要なくなり、収量が慣行農法の2倍3倍になってはじめて「炭素循環農法のりんごですよ」ということにしています。人参や玉ねぎ等野菜全般は無農薬栽培でやっておりますがこれも収量がまだそこまでのレベルではありませんのでやはり「転換中」です。どうぞご理解くださいませ。